ロー材加工工程
トルクコンバータのロー材加工工程の設備をご紹介します。
加工機や検査機は自社開発しています。
Uピン加工機
この設備は、トルクコンバータに組み込まれているインペラ、タービン用部品のロー付け材の加工設備になります。
エキセンプレスの動力を軸に伝達し、回転するカムにより揺動運動に変換されることで線材供給部が水平方向に動作し、一定量線材を送ります。エキセンプレスの上下運動を利用し、専用型により銅線を切断、U型形状に曲げ加工します。
リング加工機
この設備は、トルクコンバータに組み込まれているインペラ、タービン用部品のロー付け材の加工設備になります。
モータより軸に動力を伝達し、回転するカムにより揺動運動に変換されることでスライドレールが水平送りに動作し、一定量線材を送ります。上下のプーリーの下にはワンウェイクラッチが取り付けられ、1方向にしか動作しないようにすることで線材の供給を行っています。
また、設備後方下部よりカット歯がカムにより上昇し、線材をリング状にした後切断します。
駆動は0.75kWのモータ1つで、カム機構により揺動運動に変換し、またこの動力を別の軸に伝達することでこれら1連の動作を構成しています。
銅リング溶接機
この設備は、ロー付け材である銅をリング状に加工した切断面同士を接合する設備です。
切断面を接合させることで歪を矯正し形状を安定させることが出来ます。
リング状に加工されたリングを位置決めし、ペダルを踏むとカムクラッチに動力が伝達され、リンク機構により回転動作を上下運動し変換し溶接トーチを下降させます。
溶接位置まで下降するとトーチのスイッチが入り溶接します。溶接後、トーチは上昇し、カムクラッチが切れると上昇端で停止します。